2009年03月04日

1番になることは“手段”であり、決して“目的”ではない!②

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昨日は『1番』に関しての話をした。

船井流経営法を一言で表せば『時流適応力相応一番』であり、我々のコンサルティングにおいては1番が非常に重視されている。

私も1番の重要性を説き、故意にでも1番を持ってもらうようにコンサルティングを行っているが、「1番になることで大きく飛躍する指導先」と「1番になっても全く儲からない指導先」が存在する。


業界の日本一になっても儲からないといった現象は、何が原因で起こってしまっているのだろうか?


私の指導先である日本一企業2社の比較で考えてみたい。


A社(仮)は趣味性の高い食品を販売している企業である。

この企業は数年前にネットショップを開店し、現在はあるジャンルにおける日本一の地位を築いている。

月商1億円以上を売り上げる同社であるが、このポジションを確立しても未だに赤字体質からの脱却ができていない。


B社(仮)は日用品的な食品を販売している企業である。

この企業も数年前にネットショップを開店し、A社とはまた別のジャンルにおける日本一の地位を築いている。

低粗利商品にも関わらず、月商6,000万円を配送まで含めて4.5人で行うという効率的な体制によって、しっかりと利益を出している。


この2社の違いはどこから来るのだろうか?


確かに、A社とB社の取り扱い商品の差という理由も考えられるだろう。

一般的に趣味品の方がリピート率は低く、販促費もかかる傾向にある。


しかし、それ以上に大きな差が『1番』に対する経営者の捉え方にあると思われるのだ。


A社の経営者は、1番が“目的”になってしまっている。

そのため、1番になった後もまた次の大きなフィールドでの1番を目指してしまうのだ。

このようなことを継続する限り、赤字体質から脱却することはできないだろう。


B社の経営者は、1番を“手段”と割り切っている。

「事業を成立させ、安定させる」ことを目的と捉えているため、この経営者にとっては1番になることは1つの集客手段なのである。


この2社を比較することによって、以下の2つの学びがある。


①船井流は“力相応”1番である

力相応に1番化することが重要であり、力不相応の1番化を行ってはいけないのである。
販促費をかければ、どのような企業も1番になることはできるだろう。しかし、そのような力不相応の1番化は、大きな痛手を伴うことになる。


②1番は“手段”であり、“目的”ではない

1番になることは、効率的な経営を行うための手段であることを忘れてはならない。1番になることを目的にしてしまうと、大きく経営の舵取りを間違えることになるだろう。


私も契約をいただく際に、「力を合わせて、1番になりましょう」と言っている時がある。

私自身は「手段としての1番」を言っているのであるが、このような発言が誤解を招くようなこともあっただろう。

「夢を叶えるために、まずは1番になりましょう」の方がより正確な内容である。


1番になることは手段であり、決して目的ではない。

競争は手段であり、決して目的ではないのだ。

この部分を私自身も忘れないようにしたい。



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