2008年08月18日

ロープライスマーケットを考える

本日は、愛媛県にある食品関連企業の支援であった。やはり、日本一を目指したビジネスモデル構築は面白いですね。




さて、昨日はプレミアムクラスというアッパーマーケットについての話を述べたが、本日はその対極にあるロープライスマーケットについて考えてみたい。

現在、マーケットの二極化がより顕著に進んでいる。『勝ち組・負け組』という言葉からも、その状況を察することができるであろう。

そのような状況の中で、アッパーマーケット向けの商品提供は非常に進んでいると感じる。経営の世界では富裕層向けマーケティングが流行っており、多くの企業が参入している。


しかし、対極にある『ロープライスマーケットに対する商品提供は、日本において遅れている』というのが私の見解である。


例えば、ガソリンスタンド業界を例に挙げて考えてみよう。

セルフSSの出店ラッシュによって、ロープライスマーケットへの洗車商品提供はできている。しかし、アッパーマーケットへの対応はまだまだ未開拓である。コーティング洗車等の高付加価値商品の提供が積極的になってはきているものの、まだまだ消費者の需要を喚起するには至っていない。

ロープライスマーケットへの洗車商品提供とは、値下げ競争に他ならない。消費者は『より安く、より便利に』商品の購入を考えるからだ。

それに比べ、アッパーマーケットへの洗車商品提供は値下げ競争に陥りにくい。消費者は『より自分の価値観に合った』商品の購入を求めるからである。SSの努力次第によって、差別化された高付加価値商品による固定化は可能な状況である。


また、世界一の小売業へと飛躍したALDIはハードディスカウンターと呼ばれるロープライスマーケットに対応した業態である。
ALDI(アルディ)↓
http://www.aldi.com/

ハードディスカウンターは小商圏であること、商品を絞り込んでいることなどが特徴である。歯ブラシなどは1商品しか存在しないのだ。

「日用品にグレードは必要ない」という姿勢であり、個別対応を望むアッパーマーケット向けの商売とはまさに対極と言える。

ハードディスカウンターの出現によって、消費行動は大きく変化している。ハードディスカウンターで買い物をしてから、足りないものをスーパーで補うという消費行動に変化しているのだ。

日本においては未だに本格的なハードディスカウンターは存在していないが、出現することによって既存の勢力図は大きく変化するであろう。


アッパーマーケット向けの商売は単価が高く、利益率も良いため魅力的に見える。しかし、ターゲットとなる人数だけを考えればロープライスマーケットの方が圧倒的に多く、小口多売のため事業が安定しやすいと言えるだろう。

新規事業を検討されている方、既存事業に閉塞感を感じられている方は、ロープライスマーケットも視野に入れての事業戦略を考えていただきたい。


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