2008年06月19日

ガソリンスタンド(SS)の経営戦略を考える②

前回(6月16日(月))のブログにおいて、ガソリンスタンド(SS)の経営戦略について書いた。この記事に対する反響が大きかったため、今回は続きを書きたいと思う。

「洗車を中心に経営を行わない限り、いつまでも価格競争の商売から脱却できず、資本力のないSSは勝ち残ることができない。」

と述べたが、なぜ洗車が重要なのであろうか?
今回は洗車の重要性に関して、書いていきたいと思う。

洗車という商品は非常に面白い。
SSの取り扱い商品の中でも、洗車は変わった存在である。

皆さんはライフサイクルという言葉をご存知だろうか?

人間が生まれ、成長し、やがて死んでいくように、すべての業界・業種・商品には“ライフサイクル”というものが存在している。次の図を見ていただきたい。



この図の横軸は“時間”、縦軸は“マーケット(市場規模)”を表している。
図の理解を進めていただくため、まずは一般的な話をしたい。

普及率が上がり、市場規模がピークに達した“転換点”を境に徐々に需要と出荷量は減少していく。ところが、供給側は消費者にさらに新しい商品を買わせようと、次なる新商品を市場に投入する。こうして、安定期には需要と供給のギャップが拡大し、度を越した供給過剰の状態になるのである。

ここで注目したいのは、転換点の前では『需要>供給』であるが、転換点を過ぎると『需要<供給』という関係になることだ。

図にはSS業界・商品の位置が書かれている。主な油外商品のうちオイル、タイヤが転換点を過ぎ、燃料、車検については成熟市場となったのに対して、『洗車だけが唯一成長期』にある。最近ではコーティング洗車等の高付加価値商品の開発、提供が積極的になされており、SS業界の努力次第で市場規模拡大、自SSの収益拡大が見込める商品である。

SSの洗車は普及率20%程度であり、これが洗車の最大の魅力である。

先にすべてを挙げてしまうと、洗車がポイントである理由は以下の6点である。

①“成長期”にある唯一のSS関連商品であること
②SS関連商品唯一の“趣味品”であること
③“価格の幅(価格帯)が広い”ため販売しやすいこと
④趣味品で固定化を図ることで“その他油外商品の販売が容易”になること
⑤一台当たりの“粗利益高が高い”こと
⑥“労働分配率が低い”こと

この①~⑥が洗車中心の経営手法を私が勧める理由なのであるが、この部分に関してはまた次の機会に説明していきたいと思う。


<関連記事:ガソリンスタンド(SS)/商品>
http://nakayama.funai-web.com/c28.html

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