2008年07月28日

おせち料理(御節料理)の販売方法を考える

本日は、岡山県にある企業の支援であった。

7月も終盤になり、おせち料理の販売方法に関する打ち合わせが増えてきた。

「こんなに早くから?」と思われた方もいるかもしれないが、ネット通販においてしっかりとおせち料理を販売している企業は、8月頃からページ作成等の詳細な準備を始めているのだ。

翌年のおせち料理の打ち合わせは、2月頃から始まる。2~3月でおせち料理のコンセプト・内容等を確定し、4月には実際の仕入れ交渉に入る。5~8月で試作の完成、冷凍検査と進み、9月からは実際の販売商品を冷凍し始めるのである。

実績のある店舗では8月頃から予約が開始され、これが年末まで続くことになる。

おせち料理は高単価故に魅力的な商品であるが、販売見込みでの製造・買い取りを行い、販売期間の限られていることから非常にリスクの高いビジネスとも言える。おせち料理販売がギャンブルと言われるのも、このような状況からなのである。


クリスマスケーキ等は低単価商品のため、直前で押し込み的な販売手法によって売り切ることが可能であるが、高単価商品のおせち料理販売はそうはいかない。そのため、しっかりとした販売戦略が必要になるのだ。


このようなリスクが高い販売モデルの場合は、『販売経路(販売チャネル)数を増やすこと』が大切であろう。


特定の販売経路に依存するということは、その販売経路と明暗を共にすることを意味する。現在のような食品業界の時流においては、販売経路にいつ打撃があるかも分からない状況である。そのような中で、販売経路を絞ることは非常にリスクの高い戦略であろう。

DHCがコンビニ(コンビニエンスストア)のみで販売を行っているように、販路を絞ることによって競合企業と差別化し、ブランディングを行う手法も確かにある。しかし、リスクの高い高単価な期間限定商品の販売方法には向かないであろう。
DHC(株式会社ディーエイチシー)↓
http://www.dhc.co.jp/

おせち料理販売を予定している企業は、販売経路の拡大、各販売経路における見込み販売数の確認を行うべきであろう。長期的に見れば、確実におせち料理を販売できる固定客の囲い込みも企業として戦略的に取り組むべきである。


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2008年07月09日

新商品の販売戦略

先日、オンラインショップ(インターネット通販)を主力の販売経路とする、あるメーカーの方々と打ち合わせを行った。

この企業は完全なるプロダクトアウト的発想で、市場を無視して自社の作りたい商品を作っている。

本来であれば、市場の考察から商品開発へ入る流れが望ましい。しかし、この思考の転換にはかなりの時間がかかるため、まずは今作った商品からターゲットを想定することにした。マーケットイン発想への第1歩である。

打ち合わせで私が行ったことは、以下の通りである。


①その商品を必要とするターゲットを考える

②そのターゲットが何に不満を感じているかを、ターゲットの気持ちに立って考える

③どのようにすれば、そのターゲットに響くかを考える


中でも重要なのは②である。自社の都合等は一切入れず、純粋にターゲットの気持ちで考えるのだ。ここから商品修正の方向性、次の商品開発の方向性が生まれることも多い。

成功者と言われる方は、この思考が自然と言われるレベルまで身についているように思う。

往々にして、成功者は「気付いたら成功者と呼ばれていた」と言う。これはターゲット(マーケット)に対する思考しかないからであろう。

消費者のニーズが多様化する中、メーカーとしてそのような『消費者ニーズを把握できるのかできないのか』が大きく明暗を分けるであろう。


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2008年06月14日

名物商品の条件

本日は飲食業のお客様の月次支援のため、福岡県福岡市の大濠公園まで行ってきた。
大濠公園↓
http://www.ohorikouen.jp/

月次支援とは、船井総合研究所の1つのコンサルティングスタイルである。

船井総合研究所では、調査・分析から今後の戦略までをプロジェクトで実施する。プロジェクト自体は報告書を提出した段階で終了であるが、その後のお客様の実施状況によって大きく業績の伸び方が変わってしまう。つまりは、お客様に投げっ放しになってしまうのだ。

そのため、プロジェクト終了後も毎月お客様を訪問し、打ち合わせをしながらフォロー・進捗管理するというコンサルティングスタイルが必要になる。そのコンサルティングスタイルのことを月次支援と呼んでいるのであるが、いわゆる顧問契約を想像していただくと分かりやすいかもしれない。


本日訪問したお客様は、ベジタブルスイーツ(野菜スイーツ)という分野で一躍有名になった。これは時流に適応していること、商品開発力が優れていることが成功の要因だと考えられる。

しかし、この企業の販売方法はセット販売がメインとなっており、現在のところ名物商品と呼べる商品は存在していない。このようなことから、名物商品を作っていこうという話になった。

名物商品を作ろうと考えた場合、まずは名物商品になり得る条件を明確にしておく必要があるだろう。私は以下の5つが、名物商品になる前提として必要だと考えている。


①大衆商品であること

自社が新たに市場に投入した新しいお菓子などが、名物化することはほとんどない。ほとんどは既にマーケットのあるカテゴリーの中に、新たな風を吹き込むパターンである。

②季節商材を入れないこと

季節指数の高い商品は季節商品と呼ばれ、これが自社の名物・主力商品になることは経営上あまり良い状態とは言えない。年間を通し、安定的に扱える商材が良いであろう。

③トレンドに左右されないこと

流行を意識した商品にしてしまうと、長期的に支持される名物商品にはならなくなってしまう。ブームになっている商材等は、避けるべきであろう。

④企画物でないこと

奇抜なパッケージ、商品の大型化等の差別化は本質的な差別化とは言えない。豆腐業界に旋風を起こしているあの豆腐も、パッケージではなく、味での差別化がメインなのである。

⑤食べた瞬間に違いが明確であること

今まで食べてきたものとは異なる味覚・感覚、これが最も重要であろう。奇抜な差別化という意味ではなく、良い意味で期待を裏切る本質的な違いが必要である。


商売において最も重要な要素は、商品力である。
中でも、お菓子のような趣味品は生活する上で特に買う必要はないため、「あのお店の○○が食べたい!」といった感情にいかになっていただけるかが生命線である。

瞬間的な商売で儲けようと考えている方には必要ないが、長期的に支持されているお菓子屋さんには必ず名物商品が存在する。そのため、名物商品の存在は商売を永続させる1つの必要条件と考えて良いであろう。

名物商品の条件を押さえ、名物商品候補を開発し、名物商品に育てていくことが重要なのである。


ちなみに・・・本日の昼食はうなぎであった。
うなぎ きしかわ↓
http://www.walkerplus.com/kyushu/gourmet/DETAIL/V-KYUSH-6RTAD890/



うな丼700円、安い!
手軽にうなぎが食べれるなんて、幸せですね。

小さな地域密着型の飲食店は、当然のことながら商圏も小さい場合が多い。小商圏ビジネスをするということは、地元客の支持率がそのまま店舗の業績に直結するということである。

地元客に支持されるには、
①商品力が高いこと
②顧客密着力が強いこと
の少なくともどちらかの条件は持っていなければならない。

小規模な飲食業を営んでいる方は、長く商売をするために上記のことを意識すべきであろう。


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